錆止め剤を塗る | 庇などの金属部分の塗装をする
養生マスキングが終わったら、住宅の金属部分に錆止め剤を塗ります。
金属部分とは、主に、庇(ひさし)や、水切り(二階部分と一階の屋根の境い目にある金属板や、外壁の一番下に付いている細い金属板など)や、他に、錆びているネジや蝶番(ちょうばん・ちょうつがい)などです。
◆庇の上側の鉄板です。赤茶色く錆びています。黒い部分は、足場の棒の陰です。
◆あまりサビがひどい場合は、庇の鉄板を交換する必要があります。
その時は、板金屋さんに、庇の金属板を交換してもらいます。
この写真の庇は、表面が茶色くなっていますが、穴も空いていないですし、腐食も進んでいないので、ギリギリで使える判断をしたので、サビ落としと、塗装で持たせることにしました。
◆サンドペーパーで錆を落とします。
その後、
◆庇に錆止め剤を塗ります(赤茶色の色の塗料です)。
◆庇の鉄板の横の部分にも錆止め剤を塗ります。
この細い箇所には雨水の水分がたまりやすいので、錆びやすく、腐食しやすいのです。
その後、
◆上塗り剤(焦げ茶色)を塗装しています。
◆庇の塗装が終わりました。
◆
◆別の庇です。
◆グレー色の錆止め剤を塗ったところです。
◆焦げ茶色の上塗り塗装をしたところです。
庇の上の(白壁の下の)、細い横一直線の金属板も、同じように、グレーの錆止め剤を塗って、焦げ茶色の塗装をしました。
◆錆止め剤は、赤茶色のものと、グレー色と、白色のものがあります。特に違いはありません。塗装屋さんの好き好きで、錆止め剤の色を分けて塗ることが多いです。
ですが厳密に言えば、上塗り塗料の色が白系を塗るならば、錆止め剤も白にすれば、上塗りの白い色が、くすまない(はっきりした白に見える)ということになります。
上塗り塗料がベージュや黄色系なら、錆止め剤は白色かグレー色を使えば、同様に黄色系の上塗り塗料の色を邪魔しないです。
上塗り剤が焦げ茶色や赤系や黒系ならば、錆止め剤は赤茶色でもグレー色でも白くても、黒系の色に負けるので、錆止め剤は何色でも良いと思います。
◆他には、錆止め剤を塗ったかどうかがはっきりわかるようにするために、素材の色や上塗り剤の色と違う色目にするために、赤茶色か、グレー色かを決めるということもあるかもしれません。
高校の美術の時間で油絵を描くときに、画板用のベニヤ板に、まず最初に、ベニヤ板一面に白の絵の具を塗ったのを思い出します。それは、下の木の色を隠すのと、木に油絵の具を染み込ませないためと、絵に描く色をはっきり見せるためだったのだと思います。